太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『おしゃれ童子』

オシャレボーイの話です。

 

 

あらすじ

小学生のときは着物の袖口から見えるだけのシャツにもこだわっており、そのシャツの白さが目にしみて自分天使か!?って思ったりする痛い子です。

外から見えない部分からオシャレなのが真のオシャレなんですかね。

 

 

瀟洒しょうしゃ、典雅。」というのが彼の美学だったそう。

瀟洒は垢抜けてるって意味。漢字ムズすぎる、一生書かないよ。

瀟洒/瀟灑(しょうしゃ)の意味 - goo国語辞書

 

 

中学は校則が厳しくオシャレもなかなかできませんでした。

今となってみてはこの頃は「おしゃれの暗黒時代」と言えるとのこと。

 

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いつの時代の人にも黒歴史ってあるんですね。

今も中二病って言うし中学生って不思議な年代です。

 

 

そんな感じで癖の強いファッション少年だったので少し都会の高校に行くと友人にからかわれるようになってしまいます。

高校ぐらいの年齢だったら結構垢抜けてるし変なファッションは浮くかも。都会やしな。

まあ小中でも浮いてたと思いますが。

 

 

そして最強激ヤバファッションによって友達に笑われるどころかドン引きされます。

これにはオシャレボーイも寂しすぎて泣いてしまいます。

「お洒落ではあっても、心は弱い少年」だったそうです。

外見で心の弱さを補ってたってことかな。

 

 

めっちゃ欲しい股引があって町中探し回りますが見つかりません。

この少年は服装が理想通りにならないとやけくそになる悪癖がありめちゃくちゃな格好になります。すごいゴテゴテしてます。

「そんな不思議な時代が、人間一生のあいだに、一時は在るのではないでしょうか」とあります。

ありますか?

 

 

やがて左翼思想に染まりオシャレを捨て学生運動に勤しむオシャレの暗黒時代がしばらく続きます。

何回暗黒時代来るねん。

 

 

間もなく左翼思想も裏切り、心の暗黒時代が10年後の現在も続いています。

細々とした生活でお金がありませんが、恋人とのデートのときはオシャレの本能がよみがえってきます。オシャレの本能って言葉ダサすぎて笑いました。

とりあえず服が買えないので借りることにします。お金を借りるより服を借りるほうが10倍苦しいらしい。

お金借りて服買ったらいいのでは?と思いました!!

 

 

彼は外面の瀟洒しょうしゃ典雅だけを現世の唯一の「いのち」として信仰し続けるのではないかという感じ。

 

 

感想

あらすじにちょいちょい感想書いてしまった。

具体的に着ている服の説明が結構書いてるんですが見た目わからなくていちいち検索してた。

尋常じゃないぐらいヤバい格好してるのはわかった。

女性も眼中にないぐらい自分のロマンチックな外見のみを追求していて自分に自信がないからそんなことするんかなと思った。

暗黒時代ってワードが何回も出てきてなんかおもろかった。やっぱりダサい日本語1位これですよ。

 

 

 

オシャレで思い出したニューヨークのネタあるから見てね!ちゃんとオシャレに関係あるから!

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