太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』

ネタバレしつつ特にまとまりのない感想たち。

 

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私がこれまでにプレイしたkey作品はリトバスCLANNADリトバスは「友情」、CLANNADは「家族」がテーマになってました。

サマポケは「母と子」がテーマなのかなという印象。

お父さんいない!ってなるけど別に死んだわけでも離婚したわけでもなくなんか影薄いなと思った。

むしろ死んだのお母さんだからこんなことなったんだよ。

 

テーマ的にはCLANNADが近いが、こっちは主人公ヒロイン夫婦とその親、子どもの3世代が絡み合ってて、だんご大家族の曲通り拡大家族であることがめちゃくちゃ大切だったのでどの部分的を切り取って描写するかの差がありました。

私は家族ものが好きすぎて確定で泣くので今回も泣きました。

 

 

鳥島というすごい田舎に亡くなった祖母の遺産整理の手伝いという名目でやってきた鷹原羽依里(はいり)くんが主人公です。

羽依里は地元で強豪水泳部に所属していましたが、大会でうまく泳げなくなってしまい荒れて結果停学になります。

停学期間が夏休みと被るように配慮されてるので学校の人で停学のことを知ってる人は少ないようですが、そんな現実から逃げるために鳥白島にやってきました。

 

私はキモいので自分が羽依里だと思いこんでプレイしてたせいでたまに私はこんなこと言わん!って羽依里に感じてましたが、私は羽依里ではなかった。まず泳げないから羽依里の気持ちが何もわからんかった。

 

母と子がテーマって書いてますが、それを感じるのは本当に最後の方でそれまでは各ヒロインと恋愛したりヒロインのやたらと重すぎる運命と向き合う話です。

 

とにかく最高な夏休みを過ごした!!鳥白島のみんな最高!!

眩しさだけは、忘れなかった――。」というセリフが作品紹介で使われてますが、終わってからマジでこれ!!となった。

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各ヒロインはもちろんいいキャラばっかりで男友達もいいやつ過ぎた。f:id:th_rs_2019:20210912094125j:image

基本ギャグキャラで何かあったら全力で助けてくれる。

keyの男友達最高すぎる。

 

 

攻略順

蒼 → しろは → 識 → うみ → 紬 → 静久 → のみき → 鴎 → ALKA → Pocket

 

以下で各ルート感想。

キャラに対する熱量の差が文章量の差に出てしまってる。

 

 

蒼ルート

蒼ルートでは物語全体に渡って出てくる七影蝶の説明があったので最初にやりました。

訳あってずっと眠っている双子の姉のために姉の七影蝶を探します。

七影蝶は触るとその人の記憶が全部流れ込んでくるので脳のメモリー圧迫しまくります。

蒼は昼間からその辺で寝てる子で危なっかしいですが、記憶を整理するためにずっと寝てたことがわかってなるほどなとなった。

 

結局蒼も目覚めなくなって最悪だと思ってたけど羽依里が地元に戻ってからもお金と時間作って島に通い続けて最後は目覚めてくれました。

 

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ちょっと大人っぽくなってたので何年も経ったのかな。

完全に青姦しててエロゲーかと思ったよ。蒼とかけてるのか?

他のヒロインルートで出てくるときの蒼がめっちゃ好きだった。誰かの助けになってる蒼は魅力的なんだよな。

 

しろはルート

メインヒロインで話は王道の感じ。

最後のALKA、Pocketのグランドエンディングをもってしろはルートも本当の終わりなので単体では印象薄い。

本当はやったの1ヶ月以上前なので何も覚えていないだけです。

クレープ食べてるしろはがかわいかった。

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識ルート

これこれこれこれこれ!!

一番エグかった。

鬼を自称してる一見ヤバい子です。

島の子どもたちと鬼ごっこ三昧。

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彼女は150年前からやってきた鬼姫です。

島を襲った津波から島の人を守るために自らを鬼として島の人に恐れられることを目標としていました。

海から海賊がやってきたら島の人は山の方に逃げて津波にのみ込まれないで済むという計画。

本来であれば鬼姫はかわいらしくて島の人に好かれる存在だったのですが150年後の現在で識が鬼に近づくための知識を得る(銃音で島の人達をビビらせたらいいとか)ことで古文書の内容が変化し、鬼姫は島の人に恐れられ嫌われる存在になってしまいます。

その結果150年前の島の人達は全員助かりましたが識は津波によってなくなってしまいます。そのときに逃げ切れずにいたのが羽依里の先祖です。先祖は識に助けられ鬼姫が悪い海賊でないと知り古文書に英雄として記します。

 

もうその辺で子どもが鬼ごっこしてるの見ても泣いてしまうかもしれないとこのルートで思ったんですが、その辺の子どもは鬼ごっこしないんだよな。

 

識はおむすび好きでおにぎりではなくおむすびであることも大事なことだった。

お結びは人と人を結んでくれるらしい。これがグランドエンディングにつながっててそういうことかーとなりました。

 

個人的に識が圧倒的に良かった。最後ちゃんと死ぬんかい悲しすぎると思ったけど、それでも島の人守りたかったんだし鬼でもないただの人間が1人でここまでするのかと泣く。

 

うみルート

2次元のちっちゃいかわいい女の子いいよね!!

ただこの子の場合12歳ぐらいなので他のキャラみたいなことなったら犯罪だなーと思ってたら親子の話でした。

ALKAルートでうみちゃんは羽依里としろはの子どもだとわかるんですが、このときは自分は何もわからずにやってたので羽依里とうみちゃん親子みたいに描かれてるな~と思ってた。

うみちゃんが間違えておとーさんって呼ぶシーンとかあったから早めに気づけたのに。

うみちゃんのこと本気で心配して羽依里が怒るところ全部クリアしてから読んだらめっちゃ泣けた。

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ちょっとだけバイバイというセリフがあって、はじめに見たときは次の夏に会おうねって意味に取ってたけど、本当はうみちゃんがまた夏休みを繰り返すからその時に会おうねってことなんですよね。

このルートではうみちゃんが現実世界では知ることのなかったおとーさんの優しさに触れられたのでいい夏休みだったはず。

 

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この羽依里の顔ちょっと腹立つ。

 

うみちゃんが被ってる帽子はおとーさんから貰ったものでめちゃくちゃ大事にしてたんですが、羽依里が帽子は子どもの頭を守るものだからおとーさんはうみちゃんのことを大事に想ってるんだねって言ってた。

親になってからの羽依里の心情が描かれてなくてほぼわからなかったから、上記のような場面で親になった羽依里もうみちゃんのこと想ってたんだなってわかります。

お前があげた帽子なんだよ!!

 

 

紬ルート

口癖が「むぎゅ」の子。だいぶ電波っぽい。

紬が後で説明する静久と親友です。紬ルートも静久ルートも紬、静久、羽依里の3人で遊ぶことがほとんど。

自分がネットで探したら感想だとこのルートはとても評判がいい。私はまあいいんちゃうかぐらいだった。まあ泣いてるけど。

最終日の紬誕生日で紬は笑ってたのに羽依里は泣いてて君が泣いたらあかんやんと思ってしまった。


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残された短い期間で一生分のイベントを全力で楽しむ姿、泣ける。

とんでもなく省略すると紬はぬいぐるみだったんですが、紬・ヴェンダースという一人の人間としてこの夏を過ごせたんだと思います。

 

静久ルート

おっぱいルート。本当に一生で聞く分量のおっぱいというワードを聞いた。

学校では生徒会長という立場でみんなから相談受けたりする優等生である自分に苦しめられてて、打破するためにおっぱいとなった彼女。

母親がいわゆる毒親的なやつ。親子だから仲良くしないと!とかではなく、お互いにいい距離感を持ってこれから付き合ってこうという結末になります。

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紬ルートやってからの静久ルートが本当にいい。

お互いを想いやる気持ちがすごい。

紬が静久に大嫌い!って何回も言うの本当に辛いけど本当に大好きだからこその大嫌いで本当に良かった。

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ぬいぐるみ並んでるこのスチルは紬ルートやってから見たら涙腺爆発する。

 

のみきルート

のみきはめちゃくちゃいい子〜。

島のことが本当に好きなんだなと微笑ましく思ってたのに捨て子だったってわかってから心死にました。

両親はいなかったけど島の人達みんなで協力して育ててもらったからこその島への愛情ですよ。

捨て子である自分は島の人達に迷惑かけてるんじゃないのか、島の人達にはそれぞれの子どもがいてその子たちに与えるはずだった愛情を奪っているのではないかとか色々悩んでました。

 

エピローグで学校の三者面談があってそこに島の人達がのみきの親、姉、兄など家族を自称してやってくる場面で、いかにのみきがみんなに愛されているのかがよくわかって本当にのみきはいいヤツなんだなと思いました。


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鴎ルート

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鴎は泣けるとかではなくワクワクする話だった。

まあ本編前に鴎は死んでたんですけどね。

鴎が語る昔の冒険に羽依里っぽい子が出てくるので実は昔一緒に遊んでたんだろうな〜って予想しながら進めてたら、昔の冒険自体が鴎の母が書いた小説の話で現実の鴎は病気で冒険できる子じゃなかったっていう。

 

線路歩いてる画像のシーンはスタンドバイミーみたい!って思ったけどスタンドバイミー観たことなかった。曲はさすがにわかる。

 

 

ALKA

うみちゃんが過ごした最後の夏休み。

何度も何度も心を過去に戻してるせいか年齢のわりに言動があまりにも幼くなってて辛かった。

 

うみちゃんがおかーさんと過ごしたかった楽しい夏休みがこのルート。

これまでは加藤うみとして登場してたのが鷹原羽未(うみ)が本名だとわかります。

舞台が島だし海もあるから海ちゃんだろうというアホすぎる予想と違うかった。

海とかけてはいると思うけど。

 

羽未のために羽依里がおとーさん役、しろはがおかーさん役をやります。f:id:th_rs_2019:20210911162807j:image

微笑ましすぎる。

こうやって見たら親子なんだなーとなる。

実際は羽未を出産したタイミングでしろはは死んでしまってるので…

 

家族写真撮って現像したら羽未消えてたの悲し~ってなった~。

この辺から羽未の存在が消えかけててみんなの記憶からも消えていきます。
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羽依里としろはも羽未のこと完全に忘れてしまってから何か忘れてる!となって羽未をなんとか思い出すところとかしんどかった。

 

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このスチルが今作の中で一番泣いた。

せっかく3人で花火見れたのに!

しかもALKA編そのまま終わるし!

 

Pocket

羽未が姿を変えてしろはの幼少期まで遡り自分の存在と楽しかった夏休みの記憶を失ってでもおかーさんを救うルート。

親から子の愛情があるなら子から親の愛情もあるんやろ!

 

ナレーションだけで登場してたcv花澤香菜がここで出てきた。

さすがに花澤香菜がナレーションだけな訳ないよな〜って思ってた。

 

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ハッピーエンド最高-!!

羽未はおかーさんにおはようって言いたくてここまでずっと頑張ってきたんですよ。

もうおはよう言いたい放題だよ。

 

まとめ

楽しい夏休みだった。

羽未はこれからも楽しい夏休みの思い出を作れるんだなあ。良かった。

羽依里が共通ルート序盤とALKA終盤だけボイス付いてて、基本ボイスないから最後の方急にしゃべられてももうイメージと声違うわってなってしまった。

せめてALKAは全部声ついてたらなあ。

アニメやってくれたらいいよ!!

Pocket編は羽依里全く出てこなくて完全に空気だった。

羽依里は羽未のことネグレクト気味だったので羽未からしたら会ったことないおかーさんへの方が気持ち強かったんですかね。

一応何度も繰り返した夏休みを通しておとーさんの優しさにも触れることができたのでそれなりには想ってるんじゃないか。

ポケットに夏休みの思い出いっぱい詰め込めたよ!!!

現実でこんな夏休み過ごした経験がある人もない人も楽しめる最高の夏休みでした。

昔過ごした楽しい夏休みを何回も繰り返したい!という気持ちはみんな持ってて、その思い出は思い出として大切にして次の季節、未来に進んでいこうという解釈で捉えましたが、そんなことより早く仕事辞めたいなと思いました!

楽しくてもずっと同じ期間繰り返すのはやっぱりしんどそうなので時間が進むことしかない現実は意外といいのかもね。

 

書く能力ないので話省きまくりましたが、自分的感想はこんな感じ。

 

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しろはルートは無料で読めるらしい。