太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『マスカレード・ゲーム』

マスカレードシリーズの総決算!らしい。


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作中無理矢理これはゲームなんです、というセリフが入っていた。別になくてもいいのに。

 

山岸さんがロサンゼルスに転勤したので最初は寂しいな〜ってなった。

代わりかどうかわからないけど、若い女性刑事の梓が登場。かなり気が強くて法律スレスレの捜査で成果を上げて出世中。

梓って名字は下の名前っぽいけどなんか文字がカッコいい。

気が強い出世女性ってどうしても嫌われてる描写あるよなー。まあ捜査方法は普通によくないと思ったけど、実力で上がってきてるのは事実だと思うしそんな嫌われ要素いれなくても、とも感じる。

 

またまたホテルマンとして潜入捜査することになった新田が仕事に慣れすぎているせいか、ホテルの仕事してる描写ほぼなかった。あったかもしれないけど印象に残ってない。

ホテルの話は1作目でかなりやっていたので今回は本当に事件の話メインでした。

ホテル側も3回目で信頼関係ばっちりのためすぐに潜入捜査おっけー!となったが梓が攻め攻めの捜査をして新田がちょいちょい!!ってなって言い合いになったりもした。

3回目といっても数年経って従業員は入れ替わってて慣れてない人もたくさんいるので橋渡し役として山岸さんが帰国。

安心感しかなかった。

 

事件は前科者が同じ殺し方で3人殺されて前科者の被害者家族を調べたら同じ日に全員ホテル・コルテシア東京に宿泊することがわかりさすがに怪しいしまた事件起こりそうってことで潜入捜査になりました。

犯人は意外な人だった。最近の東野圭吾作品は犯人はわかってて、なんでやったかとかに焦点当ててたイメージなのでこのシリーズは最後の方まで犯人わからなくて楽しい。

別に当てたことはないです。

被害者家族たちがダークフェブ上のSNSでつながっててこういうの実際にあるのかな。

お互いの加害者たちを監視してどんな生活をしているのか報告しあってるのはどんな気持ちなんだろうか。

 

最後の展開的に続き読みたいなあ。

新田が警察辞めてしまったので続きあってももうこんな大事件ないだろうし、マスカレード・イブみたいな短編で読みたい。

 

絶対来年か再来年で映画化あるから梓の配役考えてみてください。

 

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