太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『AIR』

前回のKey作品感想はこちら

th-rs-2019.hatenablog.com

 

AIRは2000年に18禁作品として発売されて去年Switchに移植されてます。

20年以上前の作品がSwitchでプレイできるのすごすぎ。任天堂なので全年齢対象版です。どこに18禁要素あったのか調べてみたけど、本当にあってもなくても問題ない部分だったのでそもそもシナリオ重視なのかもしれない。

ヒロイン3人とも精神年齢低すぎて非常に悪いことしてる気持ちになるので、娘を見守るような感じで進めたよ。

これは主人公にもボイスがついているのでプレイヤー≠主人公というのがより強かった。本当に俯瞰で見てる感じ。

サマポケとかリトバスは主人公ボイスが終盤にしかなくて、私が主人公ならこんなこと言わないのに!ってキモ解釈違いがあったので今回はやりやすかったです。

ゲームはcv緑川光なのにアニメ版は小野大輔らしい。きっと何かあったんだろうなあ。

緑川さんはヒロインより音量上げないとマジで聞こえないことがあるので、ちゃんと調整しました。リトバスのときはキャラ的にそんなことなかったけど。

主人公はさすらいの人形遣いです。昔母親に教えられた翼を持つ少女を探しています。この辺の設定意味わからんのは考えても無駄なので、そうなんだ〜ぐらいに思うべき。
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ヒロイン3人の攻略であるDREAM編、物語の始まりとなる1000年前の出来事が描かれたSUMMER編、いつものラストループとなるAIR編に分かれてます。

そんな感じで以下感想。

 

 

DREAM編

発売日(2021/9/9)に購入したのに進めるの苦痛すぎて終わる頃には2022年になってた。

今まで何作品かやってきて一番しんどかった。とにかくヒロインの癖が強くて電波が過ぎるのでキツかった。

 

最初はこの作品のメインとなる神尾観鈴から進めました。
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彼女はメインヒロインなので最後のAIR編までプレイしないとマジで意味不明のまま終わります。

母親にしては若いなーって女性と一緒に暮らしているのですが、実の母親ではなくて母親の妹だったりした。

いつも一人ぼっちで寂しかった彼女が主人公と出会って、行く場所のない主人公を居候させることになります。

ヒロインの中でもダントツで変な子だった。ドロドロのジュース好きで主人公がよく飲まされてました。

 

次は遠野美凪(画像右)です。
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美凪はヒロインの中で圧倒的に顔が好きだった。

169cmあるらしいけどゲームの絵だと正直わからん。めちゃくちゃちっちゃい子がちっちゃいのはわかる。

画像左はみちるという女の子。美凪には本当はみちるという名前の妹がいたはずなのですが、母親が流産し妹は亡くなってしまいます。それが原因で両親は離婚、母親は心を病んでしまって美凪を死んでしまった「みちる」として認識するようになります。

美凪はそれを受け入れて家では「みちる」として生活しています。

みちると主人公の前だけでは美凪として過ごせててうわ〜辛いな〜ってなりました。

最後は母親も美凪も現実と向き合うことができるのがトゥルーエンド。

もう一つエンディングあるので見たら、現実と向き合うことなく主人公と町を出ていきました。別にそれでもいいんちゃうとか思ってしまった。

 

3人目は霧島佳乃です。

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姉の聖もしっかり関わってきます。両親がいなく妹のことを想いまくってて親代わりのような姉です。

途中精神乗っ取られたりして大変だった。

手のスカーフはずっと付けてたら魔法が使えるようになると言われているので絶対に外さないようにしてるんですが、本当は精神乗っ取られてるときにリストカットしてるので姉がそれを止めるために魔法の話をして信じ込ませてました。

 

DREAM編は各ヒロインのルートに入ったら他のヒロインがマジで一切出てこなくなるのであとの2人は今何してるんだろう、大丈夫かな、心配だな、と思ってしまった。これは今までの作品でも思ってた。観鈴が一人ぼっちすぎたのでずっと心配してました。

 

 

SUMMER編

美鈴が死ぬ理由になっている1000年前の出来事について描かれています。

これは単体で見てもめちゃくちゃ良かった。最後しっかり泣けた。

 

鶏の作画がガチすぎて笑った。リアルすぎて浮いてる。
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ここでの話が根本的は問題になっていて一応解決するのがAIR編になります。

子孫に呪いが引き継がれていく感じ。f:id:th_rs_2019:20220130174917j:image

 

 

AIR

AIR編はカラスの「そら」としての目線で進みます。

そらの心の声はあるけどもちろんしゃべれるわけじゃないからすごいもどかしい。

 

自分としては晴子が本当の母親になる話という感じだった。

観鈴は母親が亡くなってから叔母の晴子に預けられて生活してました。

晴子は観鈴に冷たい感じでなんやこの人って思いながら読んでた。最後の方で本当はもしかしたら観鈴が元の生まれた家に戻ってしまうかもしれないので、その時に観鈴が自分と離れることが辛くならないように、わざと冷たくしていたことがわかります。

観鈴の父親が急に現れて観鈴を引き取ろうとしたときに晴子が抵抗しまくってて、でも本当の母親じゃないから元の家に戻った方がいいのかななど悩みまくってるところ見るのが辛かった。

観鈴にどちらと暮らしたいか決めさせることになったタイミングで観鈴が記憶喪失なってなんでやねん!となる。

 

父親がcv三木さんでめちゃくちゃ嫌なやつ感が際立ってた。

別に悪いやつではないけど色々とタイミング悪いなあと。それこそ本人の知らないところで話進んでるから仕方ないんだけども。

元気なときの観鈴が海に行きたいと言っていたので晴子は弱った観鈴を海に連れていきます。

ここで観鈴は父親ではなく晴子を選び、ママと呼びます。

海のシーンでずっと泣いてた。


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本当の親子になれた2人でしたが、観鈴が生きていられる残り時間があまりにも少なく、ここでゴールとなる。

観鈴がもうゴールしてもいいよねって言ったあとの晴子のあかん!って言うのがまた泣ける〜。せっかく親子になれたのに、ここからなのに!って感じ。

晴子は観鈴の翼人の秘密とか何も知らないので教えてあげたいような、知らなくていいような。
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晴子は観鈴が亡くなったあとは保育士さんとして働いているそう。

手のかかる女の子、男の子がいるそうで多分画像の2人なのかな?
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転生した主人公と観鈴っぽい2人。
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ラストがハッピーエンドかバッドエンドかが解釈によるらしい。

観鈴が死んだのは悲しいけど、翼人としての使命は果たして次の世代に呪いを継がせることなく終えたと考えるとハッピーエンドという感じなのか。

 

DREAM編のときはこの作品やっぱり古いし初期の作品だしキツいかな〜と思ったけど、根本はストレート親子話だったので最後ずっと泣いてた。

ずっと泣くんかい。

晴子が幸せに楽しく暮らしてくれてたらいいな〜。まだ28歳らしいし。あんまり年齢変わらんわ。