20年前、大リーグのニューヨーク・ フリーバーズでプレーをしていた藤原雄大。52歳となった今は、 マイナーリーグの巡回コーチをしている。ある日藤原は、 現役時代のライバルで、 大リーグ機構上級副社長であるヘルナンデスの訪問を受けた。 東京オリンピックのアメリカ代表監督が亡くなったため、 代わりに監督をやってくれないかと打診されたのだ。 悩んだ末にその依頼を引き受けた藤原は、戦力補強のため、 アメリカと日本の二重国籍を持つ大学生天才スラッガー、 芦田をスカウトする。しかし、 そこには二つの故郷の狭間で苦しむ若者の姿があった――。 元日本人大リーガーが金メダルを目指す! 圧巻のスポーツ小説!!
読み終わってから知ったのですが堂場瞬一さんのデビュー作『8年』の続編らしいです。こっちもいつか読んでおこう。
2020年の東京オリンピックが舞台。実際は2021年になってしまったので幻のオリンピック。WBCのヌートバーの逆バージョンみたいな芦田がキーマンになります。
芦田は高校野球で有名だったのでヌートバーとはちょっと違うかも。ルール的には問題ないけど日本でこのまま野球やっていくならアメリカ代表なるのやめておいた方がいいかなど悩みたくさん。
中学まではアメリカで育って高校から日本にいるのでどっちかと言うとアメリカ寄りの考えなのかと勝手に思ったけど本人の性格は日本人寄りな感じ。
チーム決まってからもあんまり馴染めてなくてかわいそうでした。
スポーツ小説は学生時代の国語のテストで読んだ分配しか知らないし、なんか自分たちには合わないかもと思ってたけどこれは監督目線で自分の苦手な熱さが薄めだったのでよかった。
試合のシーンは何となくしかわからなくて用語は調べながら読んだ。ダグアウトを覚えました。最悪知らなくてもいいレベルの用語だった。
チーム結成までの話がかなり面白かった。