太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『本心』

 

 


f:id:th_rs_2019:20231226195001j:image

 

 

舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。

母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。

さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る── 。

 

 

あらすじ見て衝撃の事実って何だろう!気になる!という状態で読んでたせいでずっと何の話してるんだろ?ってなってしまった。あらすじ変えてください!

 

全部読み終わってから公式サイトの平野さんのコメントを読む。

k-hirano.com

 

テーマは、「最愛の人の他者性」です。

『マチネの終わりに』、『ある男』に引き続き、愛と分人主義の物語であり、その最先端です。

分人主義という知らない言葉発見。自分の知識不足かと思い調べてみる。

 

分人主義とは

dividualism.k-hirano.com

 

ドメインにhiranoってある!!オリジナルだったんだ!となる。

他の◯◯主義も誰かのオリジナルではあるから別にいいか。平野さんが広めていつか一般的になるかもしれないし。

これ本読む前に確認していたらよかった。小説自体に作者の思想入ってるとはいえオリジナル思想を読み取るほどの力持ってません。

 

「個人」は、分割することの出来ない一人の人間であり、その中心には、たった一つの「本当の自分」が存在し、さまざまな仮面(ペルソナ)を使い分けて、社会生活を営むものと考えられています。
これに対し、「分人」は、対人関係ごと、環境ごとに分化した、異なる人格のことです。中心に一つだけ「本当の自分」を認めるのではなく、それら複数の人格すべてを「本当の自分」だと捉えます。この考え方を「分人主義」と呼びます。

 

そんな大したこと言ってないんじゃないかと思ってしまった!うーん。別に主義って言葉使うほどなのか。

 

AI/VRの技術使って亡くなった母親を蘇らせるという設定が面白そうだと思って読んだら、その設定が分人主義のために使われてただけって感じだった。読みながらなんか違うなーと思ってたのはそれか。

 

他の作品も読んでみようかな。全然内容触れてないけどとにかく刺さらなかったのですみません!