太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『あさましきもの』

  1.  品性が卑しい。さもしい。
  2.  下劣だ見苦しく情けない。嘆かわしい。

浅ましい(あさましい)の意味 - goo国語辞書

 

 

 

枕草子的ノリで3つの「あさましい」ちょっとした話が展開される。

枕草子であさましいとされていたのは下のサイト見てください。

『枕草子』の現代語訳:56

 

 

 

  • たばこ屋の娘と酒をやめると約束するが秒で破る男の話。男が酒を飲んだこと謝るが、娘は約束したのに破るわけない、そんな芝居しないでくれと飲んだことを全く疑うことがなかった。この男はキネマ俳優であった。

これはどっちがあさましい??どっちもまあまあヤバい人に見えた。絶対彼女か奥さんいるのにやたら独身アピールしてる俳優と、それを信じる女ヲタみたいな両方変なパターンに感じました。

若手俳優の皆さんはカノバレにお気を付けください。オタクは俳優の裏垢や彼女の匂わせは調べないでください。

 

 

  • 男に発情してるのバレバレだった女の話。

男「ね、この道をまっすぐに歩いていって、三つ目のポストのところでキスしよう」

そんなにポストあるんや。今の時代やったら1時間ぐらい歩かないと3つもポスト通れないかも。普段ポストの位置確認してないからわからんけど。

ちなみにポスト3つ過ぎても男はどんどん歩いて行きました。残念でした。

 

 

  •  減刑のために嘘ついて検事にバレる男の話。男は肺が悪く罪状も微妙(結婚詐欺)であるので検事は不起訴にしてやってもいいと思っていたのに。ガチ咳払いのあとに嘘咳払いしたら検事に薄笑いされてすごい惨めな思いをした。

 全然関係ないけど人と話してて話すことなくて沈黙が続いたときにする嘘の咳払いがこの世で一番惨めです。幾度となく嘘咳払いをしてきたのでそう思う。就活で「質問してください」って言われて何も出てこないときに考えてるふりしながら咳払いしたものです。

 

 

3つの話を述べた後、著者自身はどんなものか?と考える。

自分もお酒欲しさにこんなしょうもない話書いちゃった。自分では優れた作家のようなきでいるけど誰もそんな感じて見てないよね。わろた。

というオチ。

人間みんなあさましいと思うよ治。

 

 

この話人間失格に出てくるってコメント見かけた。気になる。五十音順で読んでるのでまだまだたどり着けない。

「あ」から始まる作品短編ばっかりでわろた。

 

 

 

 

www.aozora.gr.jp