太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『姥捨』

これは結構有名かな。感想いっぱいあったし有名なんやろ。

さすがに姥捨て山からタイトル取ってると思う。

姥捨て山に難題型、枝折り型とかあるの初めて知った。

親が息子のために枝を折って帰り道を作ってあげているのを見て、息子が心を打たれて親を連れ帰る枝折り型は日本昔話かなんかで見たかも。

うばすてやま - Wikipedia

 

 

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嘉七とかず枝の夫婦で心中するぞ☆☆って話です。

かず枝が浮気してたみたいで夫婦生活が破綻したので、二人とも死ぬことで全てを終わらせようとする。

 

心中場所は決まってるみたいで二人で宿に泊まったりします。

嘉七はかず枝は死ぬべきじゃない、生かしてあげたいって思う場面が結構出てくるのでそんなんで心中できるんかいって思ってしまった。

かず枝は読んだ感じ普通に旅を楽しんでた。寿司食べてまずいって言っててわろた。

 

なんやかんやで心中を試みますが二人とも生き残ります。嘉七はかず枝に渡す催眠薬の量を少なくしていたりしたので最後まで死んでほしくなかったみたいです。

 

 

嘉七は薬飲んで眠ると同時に崖から落ちるように仕組んでて、一応ちゃんと落ちたけど角度が悪くて窪地に落ち、そのおかげで一命を取り留めます。

目が覚めてからかず枝を探し見つけるが、そのときは呼吸がなかった。

そこで脈を確認してかず枝が生きてるって気づくまでの一瞬だけ(2行ぐらい)嘉七がぶち切れてて普通に意味わからんかった。

 

 

嘉七はかず枝のことを愛していてかず枝は嘉七にだけ無際限に頼ってくる、という共依存の関係だと気づき別れることを決意する。

 

 

太宰に心中のイメージあるので何かモチーフあるのかもしれないです。

ちょっと心中世代ではないので気持ちは全然わからん。

でも今もたまに一家心中とかあるか。

かず枝は死にに行ってるはずなのに、宿の老妻によくしてもらって仲良くなったり死ぬ気を感じられなかった。

嘉七はまあ死んでもええんちゃう。

 

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