太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

『博士の愛した数式』

もちろん名前は知ってるのに読んだことなかった。学生時代に誰かにオススメされた記憶もある。

 


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[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

 

 

20年前に言われている感想であろう文学的に数学の話が書かれていてすごいと思いました。シンプルに読みやすくて助かった。

友愛数って名前聞いたことあるようなないような。数学で友愛って名前にするセンスすごい。

数学の話ばっかりなのかと思ってたのにやたら阪神の話出てきてびっくりした。作者さんがファンらしい。ファンじゃないのにあんなに阪神のこと書いてたら怖いのでそらファンだよね。

今年優勝したので読むタイミング良かったかも。

このまま日本一になったら博士も喜ぶだろうなあ。でも記憶80分しかもたないから知らない選手だらけで観ててもおもしろくないか。

 

これといった大事件が起きたりするわけでもなく日々が過ぎていくのにずっと読んでられるのすごいですね。

頭がルートみたいに平らの部分だけどういう意味?ってなった。あとスマホでルートって打ったら"√"になってしまうので大事な平ら部分ないです。

数学でも何でもいいけどこんなに人生かけられる何かがあるのは羨ましいなと思った。

記憶がなくなる80分にも意味込められてるのかなー。そういう病気と言ったらそれで終わるけど。意味あれば教えてください!

 

ルートが数学教師になってたのがマジで良かった。ちゃんと数学好きになって子どもたちにも同じ経験をしてほしいと思ったのかどうかは知らないけどこんな展開はやっぱり嬉しい。いい先生になってるだろうか。