この作品ネットで検索してもあんまり感想なかったよ。
退屈なときに5人兄妹で物語を連作するっていう話。どんな兄妹!???それぞれキャラ付けされてたので以下で全員紹介します。みんなロマンス好きらしい。
- 長男
29歳。法学士。今は「固く一家を守っている」ってニートで合ってるんかな。
めっちゃ弱くて優しいが故に尊大ぶる悪癖あり。
弟妹になめられてる。性格どうこうよりニートだからなめられてるのでは。頑張れ。
- 長女
26歳。鉄道省勤め。独身。
「いまだ嫁がず」と書かれていた。今なら結婚してなくても何も言われないけど時代違うからまあいいか。
「誰とでもすぐ友達になり、一生懸命に奉仕して、捨てられる。それが趣味である。」
これは絶対変な人だと思う。
文学鑑賞ガチ勢で自分でもこっそり書いてる。これは現代の裏垢で少年向け作品のあまりよろしくない二次創作してるタイプの人です。
- 次男
24歳。帝大(医学部)在籍。俗物。
身体が弱いのであまり学校は行ってない。
驚くほどの美しい顔をしているがケチ。人のことバカにしがち。
ゲーテ大好きっ子で兄妹で即興の詩を競作するときはいつも一番。
この家の足の悪いお手伝いさん(17)に死ぬほど好かれている。「死ぬほど」っていう表現マジで書いてた。私もよく使うやつ。お手伝いさんに好かれてる理由絶対顔。17の女子なので顔しか見てないやろ。全国の17歳女子すみません。
- 次女
21歳。ナルシスト。兄妹のなかでも目立って小さい。
鼻先の吹き出物で憂鬱すぎて自殺を計ったことがある。そんなことで死んだらあかんやんって思うけど本人からしたら嫌なんだろうな。若いし。
読書の選定が独特。佳人ノ奇偶(知らん)、経国美談(名前は知ってる?)を笑いながら読んでる。
名の知れぬ同人雑誌を集めてしっかりと読んでいる。現代ならTwitterやpixivでフォロワーの少ない神絵師見つけてくるタイプです。
- 末弟
18歳。一高生。
高等学校に入ってから大人ぶってるけど他の家族からしたらめっちゃおもろいから相手されてない。
顔が熊の子のようで愛くるしいのでみんなにかまってもらっている。
探偵小説が好きで部屋でこっそり変装してみたり。和文対訳のコナン・ドイルの作品を買って和文のところばかり読んだり。
かわいいキャラ狙ってるのか?あざとすぎると思う。
こんな5人兄妹、父は5年前に亡くなっているが暮らしの不安はないそう。結構裕福な家庭。母が働いてるかは書いてないけど時代考えたら働いてないかな。
ある曇天の日曜暇すぎて兄妹で物語の連作を始める。たまに母も仲間入りするらしい。お母さんかわいい。
今回は老人をテーマ(次女提案)に甘い愛情豊かな物語(長男提案)を作ることに。
末弟(早口オタク)が早口で数学の話を永遠として場を白けさせる。早口は書いてなかったので勝手に考えた。長文しゃべるやつは全員早口って法律で決まってます。
思いやりの深い長女、末弟の救済に入る。次に次男が年齢の割に大人びた着想で物語を続ける。さらに次女が続く。(この物語やたら長いから実際に読んでください)
次女でオチがついたようなものなのに、イキりたい長男は「え!?老人の容姿の話してなくない??重要なのに!?」と言いだし、説明をするが想像力がないので自分の研究してるイプセンの容姿とほぼ同じ説明をする。想像力が乏しい。蛇足。クソです。
物語が終わってまた退屈になって険悪な雰囲気になってしまったのを最後母が締めて終わり。
お母さんは離れたところから物語を終始にこにこ微笑んで聞いているっていう状況めっちゃいいなと思った。
兄妹みんなキャラが立ってて仲睦まじい家族を描いているんだろう。他の人のブログにそんな感じのこと書いてたし合ってる合ってる。
長男はお父さんいないから尊厳保ちたいのかな?とりあえず働いた方がいいやろ。話おもんないニート誰が尊敬するねん。
とんでもない文学オタク兄妹の話でした。