太宰・ブログ・治

太宰治の作品を基本的に五十音順に読んで感想書いたり、そんなこととは全然関係ない感想書いたりします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『或る忠告』

或る詩人が私の家にやってきて忠告する話。短い。 シンプルに「調子乗るなよ!」って言われてる。 作品としては短いけど、2,3ページ分使って忠告されるのマジでやられたらめちゃくちゃへこむと思う。 最後「~と或る詩人が、私の家に来て私に向かって言いま…

『兄たち』

『愛と美について』にみたいな兄弟の話。 一人っ子なので兄弟がいる感覚は一生わからない。年齢の近い兄弟と離れた兄弟とか自分が長男長女、末っ子とか色々なパターンがあるので兄弟がいる人同士でも感覚は全然違うのかな。 父が亡くなったとき、太宰の3人の…

『新しい形の個人主義』

尋常じゃないぐらい短いので丸ごとコピペ。 所謂社会主義の世の中になるのは、それは当り前の事と思わなければならぬ。民主々義とは云っても、それは社会民主々義の事であって、昔の思想と違っている事を知らなければならぬ。倫理に於いても、新しい形の個人…

『あさましきもの』

品性が卑しい。さもしい。 下劣だ見苦しく情けない。嘆かわしい。 浅ましい(あさましい)の意味 - goo国語辞書 枕草子的ノリで3つの「あさましい」ちょっとした話が展開される。 枕草子であさましいとされていたのは下のサイト見てください。 『枕草子』の…

『朝』

朝です。明日学校、仕事行きたくないから朝来ないでほしいな。寝なかったら朝来ないんじゃないかなと思って夜更かししたりするよね! あらすじ 私は家族に内緒にしている仕事部屋がある。その部屋は女の人の部屋である。愛人とかではなくその女性のお母さん…

『青森』

随想。随想と随筆の違いがわからなくて調べたらわからなかった。 随想 折にふれて思うこと。また、それらを書きまとめた文章。「随想録」 随想(ずいそう)の意味 - goo国語辞書 随筆 自己の見聞・体験・感想などを、筆に任せて自由な形式で書いた文章。随想…

『愛と美について』

この作品ネットで検索してもあんまり感想なかったよ。 退屈なときに5人兄妹で物語を連作するっていう話。どんな兄妹!???それぞれキャラ付けされてたので以下で全員紹介します。みんなロマンス好きらしい。 長男 29歳。法学士。今は「固く一家を守ってい…

『I can speak』

「自分の文学のすすむべき路」に気づき長い小説を書くために東京から御坂(山梨県)に移動。とりあえず百枚書いてそこそこ出来がよかったのでこれを完成させるまでは東京に帰らないぞ!って自分自身に約束する。 なんでやねん。東京でも書けるやろ。 御坂の冬…

『ア、秋』

冒頭は「秋」をお題にどんな詩を書くか?みたいなこと書いてた。「ア」という音から連想する言葉(赤、青、愛など)のノートがそれぞれあって「アキ」というノートからさらに連想して言葉を紡ぐ、というイメージ。 基本ずっと秋のことについて語ってた。「秋は…