Key作品好きで麻枝准さんのこと調べてたら2年前に小説を出していた。
海辺で出会った彼女は、美しく饒舌で世界で誰よりも—— 死にたかった。
猫が戯れるのを眺めていた時椿は、断崖絶壁に立つ女性に声をかける。
飛び降りようとする黒髪の美女・十郎丸は、多くのヒット曲をてがける作曲家だった。
彼女は予想に反して、雄弁で自信に満ちた口調で死にたい理由を語ってのける。
人生で初めて出会った才能豊かな人間が堂々と死のうとしている事実に混乱する時椿。
なんとかその日は翻意させ、下宿に連れて帰ることとなる。
なぜか猫に嫌われる死にたい天才作曲家と、何も持たない大学生。
分かりあえない二人の、分かりあえない6日間が、始まった。
十郎丸って名前のせいで途中まで男性だと思っていた。ちゃんと読んでないやつ。
初めてKey作品プレイしたときの気持ちを思い出した。会話のノリが独特すぎる。
ゲーム、アニメだと声優さんの演技込みである程度セリフの言い方の正解を提示してくれてるけど、小説は声がなくてこっちでイメージしないといけないせいでちょっと読みにくかった。ずっとゲームしてる気分でした。
本で"!!"を使うのどう?
ヘブバンとの関係性はないとされてるらしいけど、猫が出てくるところとか主人公の見た見た目がゆっきーっぽいっところとか勝手に関連付けたくなる要素があった。
主人公と十郎丸の会話に次ぐ会話に次ぐ会話に、、、とにかく2人の会話で構成されてた。
2人が過ごした6日間が淡々と書かれていて最後展開あるのがゲームと同じような構成だと思った。
完全にミルクボーイのネタオマージュ部分もあってだーまえやっぱりお笑い好きなんだなと思いました。一瞬野球もあったしブレてない。
他人から見たら才能の塊なのにとにかく死にたい十郎丸がだーまえのことらしい。劣等感あるわりに他人からは才能あると思われている、と思っているのがもう羨ましい。
主人公の時椿が大学生で年齢のせいで十郎丸の苦労がわからない、経験がなくて助けられないと感じるシーンが多かった。だーまえも年齢を理由にうまくいかなかったことがあったのだろうか。若いから苦労してないって考えは個人的には納得できないかも。人によるので。
最初は戸惑うけど慣れたら癖になる会話のテンポが本当にすごい。ずっとしゃべっててほしくなる。
タイトルにも関連する猫が後半に出てきて十郎丸は猫に嫌われてるので猫狩り族だねってなってからあまり理解できておらず。
本当にだーまえが言いたいことが素直に書かれているのでファンなら読んでもいいなも。苦しみの感情はあるのに最後救われてるのでだーまえもそうなってほしい。音楽本当に好きです!!